気になるニュース471回「レジ袋有料化」

【問】

7月1日からレジ袋(プラスチック製買物袋)が有料化となりましたが、無料のままでもよいレジ袋もあります。
それは、紙製の袋や布製の袋、持ち手のない袋ですが、この他にも「ある性質」をもつプラスチック製の袋と植物由来のプラスチック製の袋も無料のままでもよいとなっています。
この「ある性質」とはどんな性質でしょうか。

【答】

海洋生分解性

生分解性とは、微生物によって自然的副産物にまで分解されるという性質です。
そして、海洋生分解性のプラスチックとは、何種類かある生分解性プラスチックのうち、特に海において分解される性質をもつプラスチックを指します。
今回の有料化に差があるのは、地球環境を守るためという考えからです。

プラスチックゴミ(正確にはマイクロプラスチックと呼ばれるとても細かいプラスチックの粒ですが)が海洋汚染を引き起こす問題がわかって約10年になります。
そしてそれがかなり悪い状態になっていることも年々わかってきました。
そのため世界的にプラスチックを使わないようにしようといった運動が始まったのです。
プラスチック製ストローを禁止するといった運動もその一つです。

こういった経緯から、きちんと海で分解されるプラスチックなら問題はない、という考えで有料化を見送られています。
一方で、生分解性プラスチックには、高価であるとか耐久性がないといった欠点があるため、より環境に優しく、安価で使いやすい素材の開発に期待が寄せられます。
それまでは、自分のプラスチック製品の使い方を考え、使いすぎないことを考えて生活できるといいですね。

(西条教室N)