それでもIwill be…(99)

suuji5.jpg昨日、中学生の数学の授業をしていたら、次のような問題にぶつかった。
「A君が24kmはなれた学校まで通学するのに最初は時速3kmの速さで、途中から時速4kmの速さに変えて進んだら、通学時間は7時間以内だった。時速4kmの速さで進んだ距離は何km以上だったか。」
この問題を見て、僕はつい吹き出してしまった。


もちろん、数学の問題としては成立しているので、そのままやらせてみた。
するとある生徒が
「先生、この問題ありえんよね?」
と言い出した。
君たちも気がついているよね?
この問題は現実の世界では考えられないことが問題になっていることを・・・
確かに24kmの通学距離がある人がいないわけではない。
でも通学に7時間もかける人は絶対いないよね!
往復で14時間もかかっちゃうよ?
この人どんな生活してるの?(笑)
僕が今日書きたいのはこうした(設定の怪しい)問題が存在する中であっても、君たちには常識を持って問題に取り組んで欲しいということ。
そう、「ありえんよね?」って気付くことが大切なんだ。
たとえば問題で全校生徒数を聞かれたとする。
その答えは10人なんかにはならないはずだし、間違っても10000人にならないのは常識の範囲内で考えればわかるよね。
人が歩く速さを聞かれているのに、その答えが時速100kmとかにもならないのも同じこと。
ただ式を立てて計算した結果をすぐに答えとしてよしとするのではなくて、答えが出たらその答えが問題に適しているかを考えること。
これが、君たちの算数力を磨くことになるってことを伝えたいんだ。
解答欄に答えを書く前に「この答えが問題に適しているか?」って考えてみて欲しい。
それだけで正しい答えに辿り着く可能性がアップするはずだよ。
(横川駅前教室S)