畑のありんこ(166)

101113_105627.jpg近くの公民館の祭りがありました。
そこで餅を搗いてたので、ちびちゃんに「いる?」と聞くと「食べる~!」というので、列に並んでできた直後の白餅ときなこ餅を買いました。
石臼と杵でぺったらこ。
そういうものも見せられてよかった。
で、めずらしくきなこ餅なんぞを食べながら考えた。


もぐもぐ。やっぱり搗きたてはおいしい。
糯米が餅やおこわ。
粳米が普通のごはん。
これは成分による呼び名の違い。
もぐもぐ。
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アミロースという成分の含有量が少ないと粘りのある米になる。
この成分を調整する遺伝子が活性を失うと、アミロースがゼロになり、糯米となる。
糯米というと中華おこわとかもそうか。
もぐもぐ。ごくん。
一般的な粳米のアミロース含有量は約15~20%くらいだ。
この比率が下がるとねばりのある米、たとえばコシヒカリとかになるわけですね。
あきたこまちやヒノヒカリ、ひとめぼれも確かコシヒカリが親だった。
ミルキークイーンという品種もありますね。
アミロース含有量が10~12%。
白くにごった感じなので命名されたそうです。
こういった%単位のミクロな戦いが品種改良の場では年々行われているわけです。
でも結果が出て市場に出回るまでに数年から十数年。
わたしたちはその恩恵を受けているわけですね。
もぐもぐもぐ。納豆を入れてもおいしいなあ。
日本での糯米の生産量は全体の3~5%らしい。そりゃたしかに餅よりごはんを食べるわなあ。
オレ、あんまりお餅、食べないもんな。
ちびちゃん大好きでよく朝に食べてますが。
ごくん。
蒸すと「強飯(こわいい)」、やわらかく炊くと「姫飯(ひめいい)」。
古典を読むと「糒(ほしいい)」なんて言葉もよく出てくる。
しかし糒なんて実際に食べてみんと、実感わかん。
やはり自分で作ってみるにしくはなし、ということなのでしょうか。
先日干し終わった米はさっそく軟球と擂鉢で脱?しました。
十粒くらいずつやれば籾殻がとれる感覚を手に感じられますが、ちょっと大変でした。
つごう2合くらいになりました。
もちもちで(さすが新米!)美味しかったですよ。
また来年やろうっと。
…臼と杵、ほしい。
(五日市教室A)