気になるニュース525回「ローカル線の衰退」

【問】

利用者が少なく一部存続問題が浮上している、広島市と岡山県の新見市をつなぐ鉄道の路線名を答えなさい。

【答】

芸備線

芸備線は広島市からとなりの岡山県の新見市をつなぐ、約160kmに渡るローカル線です。
この芸備線は利用が低迷しており、その一部区間の今後のあり方について考える検討会議の初会合が、8月5日に岡山市内で開かれました。
今後のあり方とは、廃線にするか、または利用客を増やすための何か方策を練るか、といったことを指します。

同じ芸備線でも広島市に近い区間、例えば広島~狩留家間は、1日8,000名近くが利用していますが、東城~備後落合(庄原市)では1日10名程度と、JR西日本の中でも最も利用者が少ない区間となっています。
これは中国山地地域が過疎化していることと無関係ではありません。
2018年に廃線となった三江線(三次~江津)もこの過疎化の影響を受けていました。
ですから、芸備線の一部廃線も十分に可能性があります。

しかし、廃線は、現在利用している人を考えると、かんたんに決められることではありません。
どのようにすればよいか、十分な議論をおこない、多くの人が納得できる結果になればと願うばかりです。

(西条教室N)