気になるニュース535回「ノーベル物理学賞2021」

【問】

今年のノーベル物理学賞に真鍋淑郎氏が選ばれました。評価されたその研究とは何に関するものですか。

【答】

気候変動(地球温暖化)

今年のノーベル物理学賞に、真鍋淑郎氏が、ドイツとイタリアの研究者とともに選ばれました。
日本人がノーベル賞を受賞するのは、アメリカ国籍を取得した人をふくめると28人目です。

真鍋氏は、複雑な条件のからみあった地球の気候をコンピュータを用いて分析する方法を考え、大気と海洋を総合した物質の循環モデルを作成しました。
二酸化炭素が増えると、地表の温度が上がることを数値で示し、地球温暖化の予測モデルを世界に先駆けて発表したことが評価され、今回の受賞となりました。
気象学が物理学賞の対象となることはめずらしいことです。

この研究によって、地球温暖化への取り組みが加速しました。
京都議定書やパリ協定、あるいは再生可能エネルギーの導入などにもつながる大きな意義があります。

次は、温暖化を食い止める発明発見に期待しましょう!

(五日市教室A)