気になるニュース 549回「旧ソ連のつながり」

【問】

ロシアが昨年末に国境付近に推定10万人規模の部隊を集結させたことから、アメリカがロシアを非難するといった状況になっています。
ロシアが部隊を集結させた国境は、どの国との国境でしょうか。

【答】

ウクライナ

ウクライナは、もともとソビエト社会主義共和国連邦の一部であり、ソ連崩壊(ほうかい)によって独立した国の一つです。
ウクライナは、エネルギーの面で、ロシアに依存している一方で、経済の面ではEUと深いつながりがあります。
ロシアから見ると、ウクライナは黒海に面しているため、自国のガス等の輸出のみならず、軍事の面においても重要な場所となっています。

そういったことで、ロシアはウクライナに対して強い影響力を持っておきたいという思惑(おもわく)があるなか、ウクライナがEUへの加盟を考えだしたことで事態は変化しました。
ウクライナの一部であったクリミア半島で、ウクライナからはなれロシアに入るといった住民投票の結果を受けて、ロシアはクリミア半島を併合し、その後もウクライナとロシア国境での内戦状態は現在まで続いています。
また、そのなかウクライナはEU加盟へ少しずつ前進しています。

世界各国での紛争はできるだけ避けたいというのは人類の願いでもあると思いますが、一方で様々な権利、権益に対して対立が起こるのも事実です。
うまく収まることを祈るばかりです。

(西条教室N)