気になるニュース557回「初の社会主義国」

【問】

今から100年前の1922年に、世界で初めて誕生した社会主義国家はどこですか。

【答】

ソビエト社会主義共和国連邦(ソ連)

ソビエト社会主義共和国という国が存在していたのは、1922年から1991年までの間です。
国名に入っている「社会主義」とは『皆が平等で公平な社会を実現しよう』とする考えです。
当時の日本では、この社会主義に賛成する人たちを取り締まるために「治安維持法」という法律がつくられていました。
6年生の皆さんは社会の授業でこのことについて少し学習しましたが、覚えていましたか?

当時のソ連の首都は現在と同じモスクワにありました。
人口約2億9千人、世界の陸地面積の約6分の1を占める超巨大国家でした。
ソ連は第二次世界大戦中にドイツや日本をはじめとする、アメリカなどと敵対していた国に勝利し、一時期はアメリカと肩を並べるほどになりましたが、ソ連の経済がだんだんと停滞するようになり、最終的に社会主義経済は行き詰ったため、ソ連は崩壊し15の国に分裂しました。
その中の最大の国がロシア連邦でした。

6年生の皆さんは歴史の授業で「日ソ○○」や「日露○○」という言葉が登場し、少し覚えるのに苦戦した人もいるのではないでしょうか。
ソ連という国が誕生しておよそ70年もの間は国名が変わったため、条約などの名前が異なっているのです。
こういう背景を少しでも知っておくと、覚えるときにまちがえにくくなりますよ。

(皆実教室S)