気になるニュース第562回 「地方の交通網」

【問】

広島市内中心部の路面電車と路線バスの運賃が、早ければ今年の秋から同じ値段になるそうです。いくらになるでしょうか?

【答】

220円

広島市中心部のデルタ市街地エリアで、路面電車の白島線を除いて実施されるそうです。現在路面電車は大人190円、小児100円ですが、秋からは220円と110円になるわけですね。何度も細かく移動しつつ買い物をする人には、値上げは嫌な話でしょうが、コロナ禍で利用者が激減していることも考えればやむを得ないところでしょう。

私が最も路面電車を利用していたのは、高校生の3年間でしたが、当時は大人150円、小児80円でした。そう考えるとじわじわと上がっているなあとは思います。それでも広島市内という人口が多い地域だからこそ、廃線にしよう、とならないだけ恵まれているのかもしれません。芸備線は今後の方向性を協議していますし、北海道や九州では、今年配線になる路線もあります。
 
自家用車に比べると、どうしても利便性では一歩劣るバスや電車ですが、地球温暖化などの対策という意味でも公共交通機関の利用は有効な手段の一つだと思います。また、最近では年配の方の自動車免許返納についても議論されています。こうした交通機関が地方でも充実していれば、年配の方も免許返納がしやすくなるのではないでしょうか。

(五日市教室T)