畑のありんこ(746)

シソの花シソは古くは「蘇」だけで表記されていたようです。
食中毒の予防になることが古くから知られており、江戸時代の『本朝食鑑』という書物にも、魚肉の毒を去る、とあるそうです。
また入浴剤として使用すると、リュウマチや打撲にも効果があるとか。

縄文時代から栽培されていたようで、つきあいの長い薬草です。
中国の後漢末期の名医「華佗」が、食中毒を起こしていた人に赤シソを処方して治療したという話が有名ですね。

けっこうかわいい花が咲きます。
実ができると、醤油に割り入れても風味がよいですよ。
あっちこっちに種が飛ぶので、うちでは栽培というより、繁殖、といった感じになっています。
シソ好きにはうれしいのですが、大きくなると毎年引っこ抜くのが大変…

(五日市教室A)