気になるニュース103回「ふえゆく人口」

【問】
先日、国連の潘基文事務総長が世界の人口を発表しました。世界の人口は約何人に達したのでしょう。
【答】
約70億人

人口の多い国1位は中国で、約13億5千万人。
2位はインド。約12億2千万人。インドはやがて中国を抜くだろうと予測されています。
3位がアメリカ合衆国で、約3億2千万人。


以下、インドネシア、ブラジル、パキスタン、バングラデシュ、ナイジェリア、ロシア、日本となっています。日本は10位ですね。
それぞれの国を見ると、問題が多々あります。
先進国では少子化の問題が、逆にアフリカでは人口爆発とも表現された多産社会が生む貧困の問題があります。中国では産児制限(一人っ子政策)が人口構成にひずみを生んでいるそうです。
今後さらに全世界的に高齢化の問題が進みますし、人口増に見あった食料や水が確保できるかという点も問題です。
国連の予測によると2050年には約91億人になるとのことです。
国連食料農業機関は2050年までに食料の生産量を1.7倍にする必要があると試算していますが、簡単なことではないでしょう。
森林などを耕地に転化すると、温暖化の問題とも関わります。
効率を上げるための化学肥料や農薬の大量使用も問題です。
地下水をくみあげて灌漑に使ったために、地下水や周囲の湖沼がかれてしまった例もたくさんあります。
海洋資源についても、世界的な魚資源量が枯渇していく傾向にあることが指摘されています。魚食はヘルシーだということで世界的なブームになっていることもその一因でしょう。
マグロの漁獲制限の話や、モロッコのタコが日本向け輸出のためにとりすぎで枯渇してしまった例など、そういった話は身近にたくさんあるのに、抜本的な解決に至っていないままの事例が数多くあります。
子孫が健やかに暮らせる世界を。
今年ほどそういった気持ちを持つ年はありません。
まずは自らの食生活・身のまわりを見直してみよう、と思います。
(五日市教室A)