教室コラム(皆実教室)

11月の初めに芸北民俗資料館に行ってみました。
そこには三段峡の近くにある樽床ダムで沈んだ村にあった家のうち、最も古い建物を高台に移築したものがありました。
写真の建物は中門造り(ちゅうもんづくり)と呼ばれるもので、積雪の多い冬期には家の曲がった部分に牛や馬を入れて飼っていたそうです。
もう一枚の写真はその建物の天井部分を写したものですが、梁(はり)として使われている木が曲がっているのが分かりますか。
これは、加工して曲げたのではなく、わざわざ曲がった木を探して使ったもので、それにより強度が増す構造となったそうです。
まさに先人の知恵ですね。

(皆実T)