気になるニュース115「のびたら困るけどのばしたい」

【問】
日本で年間に50億食以上も消費される、東日本大震災以後、賞味期限を延ばそうという動きのある食品は何ですか。
【答】
インスタント麺(即席麺)

カップ麺は約5か月、袋入りのものは6か月。


メーカーによる差もほとんどありません。
この業界の基準は約40年前から変わっていないそうです。
東日本大震災で、インスタント麺は大活躍、保存食としても再認識されました。
特にまだ寒い時期でしたから、東北現地でも手間もさほどかからない、温かい食品として多くの人の空腹を癒したことでしょう。
防災意識の高まりとともに、あっというまに各社の在庫がなくなり、生産がおいつかない状況が生まれ、不安になった消費者が買いだめに走るという状況になったことは記憶に新しいところです。(電池もそうでしたね。)
生産各社は2~3割多く生産するなどして対応したそうです。
防災の意識は大災害のあと急激に高まりますが、しばらくするとその熱がさめていくところがあるようです。
今回は原子力発電所の事故にもつながったため、そして夏をひかえて電力不足の可能性が高いとして、原発再開の議論も毎日のように紙上で扱われています。
この大きな問題はなかなか方針が決まりそうもありません。
しかし災害がいつ襲ってくるのかわからない以上、個人個人、そして自分の力が及ぶ範囲で防災対策を講じるしかありません。
食料や飲料水、医薬品の常備、避難場所の確認、はぐれてしまった時の打ち合わせなど、再度念入りに行っておくほうがよいと思います。
備蓄しておいた食料品の賞味期限を確認して、切れそうなものは食べてしまい、新しいものを購入すればいいわけですが、つい日常にうもれてしまいそうな作業です。
賞味期限が少し長くなるだけでも、大きなプラスになります。
現在の技術なら、賞味期限を長くすることはできそうですね。
(五日市教室A)