いきものばんざい(135)

ヒスイカズラ【コウモリ媒花 ~ヒスイカズラ~】マメ目マメ科
 風によって花粉が運ばれるのは風媒花、虫が花粉を運ぶのは虫媒花、鳥が運ぶのは鳥媒花。水によって花粉が運ばれる水媒花なんていうのもあります。このヒスイカズラはめずらしいコウモリ媒花。オオコウモリが受粉を手伝います。何に花粉を運ばせるかで、植物にも工夫が見られます。風媒花は虫などを呼ばなくてよいので、コストのかかる目立つ花びらは不要。風に乗りやすい小さな花粉をバンバン作ります。虫媒花は逆に目立つ大きな花びらと香りで虫を呼び、蜜までサービス。鳥媒花は鳥が見分けられる赤色の花をつけ、蜜や実を提供。香りはなし(鳥は嗅覚がにぶいのです)。こうやってみると、進化には何らかの意図があることがよくわかりますね。ちなみにヒスイカズラの名は、翡翠のような青緑色をしていることからきています。