【問】
北欧の国アイスランドで、ある昆虫が初めて確認されました。この昆虫とは何でしょう。
【答】
蚊
アイスランドは北大西洋の中央に位置する国で、イギリスの北西にあたり、北緯63~66度に位置しています。北緯66度から北は北極圏とよばれており、オーロラが見られることもあります。
北極圏に近いこの国で、2025年10月に初めて「蚊」が3匹発見されました。昆虫愛好家の男性が、首都レイキャヴィークの北東約20㎞のところで3匹の昆虫を捕まえて、それを自然史研究所の昆虫学者が調べたところ「蚊」であることを確認したそうです。
蚊は世界中に生息しており、卵からサナギまでの期間をたまった水の中で過ごします。しかし、アイスランドは屋外の水場がとけたり凍ったりを繰り返す厳しい気候のため、蚊の繁殖が難しいとされてきました。
しかし、近年は地球温暖化の影響が世界各地で確認されており、今回の蚊の発見も、その一つだと考えられています。
広島も10月中旬まで暑い日が続きましたが、ここのところ急激に寒くなり、夏から秋を飛ばして冬になった感じがします。以前とは気候が変わったのでしょうか。
温暖化の影響で、動植物の生態系も変わってくるでしょう。もしかしたら、全国の熊被害の増大も、遠因として温暖化があるのかなと考えると、少し怖い気がします。
(己斐教室M)

