それでもI will be…(251)

先日、私の友人から転職するとの連絡が来ました。
このご時世、転職自体は珍しいことでもないですし、失職したわけでもないのですから、こちらも普通に、「新しい職場でもがんばれー」くらいの返事をしたのですが……その赴任先を聞いて驚きました。
インドでした。

しかも、その友人は女性です。
ただでさえ、外国での安全が保てない世の中に、最近ニュースでも度々治安の乱れで名前が挙がるインドに、女性が一人で飛び出すのですから、本当に驚きました。
プライバシーの問題もあるので、あまり詳細は書けませんが、大学在学中から青年海外協力隊や、NGO活動で辛い境遇の人のために働きたい、と言っていた人なので、今回の転職にしても、背景にある危険や大変さはわかった上での行動なのでしょう。

この話を最初に聞いたときに思い出したのは、昨年にシリアでなくなったジャーナリストの山本美香さんのことです。
実は、私やこの友人の大学の先輩にもあたる人物で、私自身は直接お会いしたことはありませんでしたが、友人はもしかしたら何らかの面識もあるのかもしれません。
少なくとも、以前から海外で人道支援を希望していた友人が知らないとは思えません。
その上で海外に向かうのですから、頭が下がる思いです。

この友人のもう一つすごい所は、今回の決断が短絡的な思いつきではなく、きちんとそんな機会がいつ巡ってきても良いように準備していたことです。
彼女は外国の文化や言葉についても勉強していましたし、ジムに通うなどして体力作りもしていました。

学生時代ならいざ知らず、社会人になってもそういった自己鍛錬の時間を仕事と関連しない部分で続けていくのはなかなかできることではありません。
そういった裏付けがあればこそ、今回の決断ができたのでしょう。

年末には旅立つそうで、当時の仲間は全国に散っていますし、私自身も年末は6年生の受験を間近に控えています。
全員そろって成田で見送りというわけにもいきませんが、安全を祈るばかりです。

(五日市教室T)