それでもI will be…(276)

5年生の社会の授業で何度も言う注意の中に、一気にやらずにコツコツ取り組みましょう、というのがあります。
社会の暗記は、もともと地理などに興味があってどういったものなのか感覚がある生徒にとってはそこまで覚えにくいものではないのですが、その実感がない生徒にとってはただの字の羅列であり、つかみにくい内容のものも多いです。
それを長時間テキストにかじりついて無理に覚えようとしてもなかなか成果はあがりませんし、負担感を覚える人も多いはずです。

それを回避するためにも、1日10分ほどでもかまわないので、テキストを読んだり、ノートにテキスト内容をまとめたりする時間をとってみてほしいのです。
それこそ、宿題の時間とは別にして、日課の中に組み込んでいる生徒は強いように思います。
ノートへの書き込む量は少ないのに、点数が取れている生徒に聞いてみると、以下のような工夫が見られました。
「風呂に入る前に10分テキストを読むようにしている」
「宿題は40分以内までしかやらないけど、次の日にまちがえた問題だけ解いている」
「線引きで出た言葉でマインドマップを書いている。1日10本ずつと決めてやれば時間もかからない」
などです。
点数がなかなか伸びず、こちらからアドバイスした生徒もいますし、自分から考えて実践していた生徒もいます。

逆に、ノートを見る限りきちんと練習しているのに、なかなか点数に結びつかない生徒に多いのが、
「COMPASS前に一気にやっている」
「宿題はテキストで調べながらやって、解き直しはしていない」
「言葉だけを覚えようとして、意味は覚えていない」
などです。
意味もあわせて覚えるというと、内容が増えて余計に大変に感じるかもしれませんが、コツコツやってみれば、その方が覚えやすいんです。
お子さんが渋っているようでしたら、ぜひだまされたと思ってやってみようよ、と声をかけてあげてください。
それで全てがうまくいくわけではないでしょうが、まずは一歩踏み出してみましょう。

(五日市教室T)