気になるニュース177回「すかして傾けて」

【問】

5月中旬に、ある紙幣の改訂版が発行されることが発表されました。この紙幣は何円札ですか。

【答】

5000円札

紙幣のことを「お札」ともいいますね。正式名称は「日本銀行券」。
今までに発行された5000円札は3種類あり、それぞれの肖像は聖徳太子、新渡戸稲造、樋口一葉となっています。
今回の改訂では、紙幣表面の左下にあるホログラム(傾けると角度によって模様や字が浮かぶしくみ)をカバーする透明シールの形を長方形とするそうです。
現在のシールは楕円形で、10000円札と同じため、目の不自由な方が見分けにくかったそうです。
また、一部の文字の色も見やすくするために褐色にするそうです。

紙幣は偽造防止のため、最高峰の印刷技術が使われています。
①お札の下端にある深凸版印刷による識別マーク。(5000円札は八角形です)
②お札中央のすかし。肖像が浮かび上がります。
③すき入れとよばれる紙を一部分薄くして印刷する技術。(5000円札を透かすと右側に二本線があるはずです)
④ホログラム。
⑤傾けると浮かぶ潜像模様。(表面は5000、裏面はNIPPON)
⑥マイクロ文字による「NIPPONGINKO」の印字。

その他特殊なインキや紫外線をあてると浮かび上がる模様など、まあたくさんの技術が投入されています。
ひとつの芸術品ですね。楽しんで探してみてください。

(五日市教室A)