気になるニュース194回「桜島 大正噴火」

【問】

今年からちょうど100年前の1914年に、日本における20世紀最大の噴火が九州で起こりました。
いまも活動が続いているその火山の名前を答えなさい。

【答】

桜島

9月27日に岐阜県と長野県の県境にある御嶽山(おんたけさん)が7年ぶりに噴火し、多くの登山者がまきこまれました。
このように、日本には現在も活発に活動している火山がありますが、そのなかでも鹿児島県の桜島は代表的な活火山です。

その桜島では1914年1月12日午前10時過ぎに噴火がはじまり、煙の高さは5000メール以上となりました。
激しい噴火は翌日の夜まで続き、溶岩の流出が始まりました。
溶岩の流出はその後も続き、1月末ごろには対岸の大隅半島まで届き、島だった桜島は陸続きとなりました。

当時桜島には2万人以上の人が住んでいましたが、そのうちの半数にあたる1万人以上の島民は、噴火がはじまる前に島外へ避難をしていました。
これは135年前に起きた安永噴火の経験が多くの集落で伝えられていたからだといわれています。

火山の噴火の被害を減らすためには、国や研究機関などが観測体制を強化することが大切ですが、それに加えて、住民たちが噴火の教訓を子どもや孫に伝えることも大切ですね。

(皆実教室T)