畑のありんこ(387)

クワクワの花がたくさん咲きました。
クワは生長が早いうえ、頑健なので、かなり切り詰めてもガンガン成ります。
切っても切っても「又」「又」「又」生えてくる強さ、養蚕のカイコのエサとして重宝されたのもうなずけます。
うちでも一年に3~4回は剪定しますが、ちょっと油断すると隣の家の軒を越えようとしています。

この実がとてもおいしいのです。
でもって余りにもやわらかいので市場には出回りません。
例年生徒にも少しおすそわけしたりしています。口の中紫色。
近所の方におすそわけすると、やはり郷愁を誘う味らしいです。田舎出身の方だとぎりぎり食べたことがあるくらい。俳句の題材に実感がこもる、とも言われました。
葉っぱは時々お茶にするくらいです。うさぎもあまり食べない。

1900年頃には日本の主力輸出品だったので、クワ畑が地図記号には残ってますが、あまり近くでは見かけませんね。
雷が鳴ると「くわばら、くわばら」と言うと落雷をまぬがれる、という言い伝えがありました。
もう今の子、知らないかな…本で出てきてもニュアンスがわからないかも。
うちには雷は落ちないだはず。…1本じゃ桑原と言わんか(笑)

(五日市教室A)