気になるニュース282回「オゾンホール」

【問】

環境破壊の一つ、オゾン層の破壊の原因となったエアコンや冷蔵庫にかつて使われていたガスを何といいますか。

【答】

フロンガス

理科では地球の環境破壊について学びます。
そのキーワードとしてよく出てくるオゾン層は、成層圏に存在し、生命にとって有害な紫外線の量を和らげる働きをしています。
フロンガスは上の問題にあるとおり、かつてエアコンや冷蔵庫の冷媒として使われ、大気中に放出されてきました。
そしてそのフロンガスがオゾン層を破壊し、主に南極上空でオゾンホールと呼ばれるオゾン層の濃度が極端に低い場所ができるようになったのです。

1987年にモントリオール議定書が合意されて以降、フロンやハロンといったオゾン層を破壊する化学物質はその使用を徐々に禁止され、代替物質への切り替えが進められてきました。
しかしそれまでに大気に放出されたフロンやハロンのせいで、年によって差はありますが、オゾンホールは徐々にその面積を拡大してきたのです。
それは大きいもので2300万平方kmにもなったことがあるそうです。

しかし、21世紀に入ってから、オゾンホールは徐々に縮まり始めていることがNASAの調査でわかってきました。
オゾンホールの出現時期は年々遅くなってきており、過去15年間では450万平方kmも小さくなったと発表されています。
このままいけば今世紀半ばには実質的に大きな問題ではなくなるだろうとされています。

人類の文明の発達につれて、クローズアップされてきた環境破壊の一つを人類が解決しようとしていることは、大きな意義があることだと思います。
今年の夏も暑い夏が予想されていますが、地球温暖化の原因となっている二酸化炭素の放出についても、私達人類が解決に向けてしっかり考えていくことが大切ですね。
未来のために。

(アイル代表S)