気になるニュース38回

news37.jpg【問】
中東のある国が、パレスチナ自治区ガザに対して大規模な空爆を行った後、地上侵攻作戦を開始しました。ある国とはどこですか。



【答】
イスラエル

紀元前に国を滅ぼされ世界に散り、流浪(るろう)の民となったユダヤ人。
彼らが、1948年にパレスチナ地方に建国した国がイスラエルです。
しかしそのために、当時パレスチナに住んでいた人々は自分たちの土地を奪(うば)われ難民となり、PLO(=パレスチナ解放機構)を設立してイスラエルに武力闘争をいどみました。
これが、イスラエルとパレスチナの紛争の始まりといわれています。
パレスチナ人側から見れば、2000年前に住んでいたという理由でユダヤ人が勝手に押しかけてきたという主張になるでしょう
一方、ユダヤ人側から見れば、自分たちの故郷に戻って何が悪いのか。
また、アラブ人がユダヤ人を排斥する(はいせき…追い出そうとする)ことは、お互い仲良くやっていこうという考えを否定しているということにもなるでしょう。
こうして両陣営は、長年にわたって泥沼の戦闘を続けてきたのです。
何度も停戦協定が結ばれたのですが、そのたびごとに自爆テロや要人暗殺が起こり、停戦の合意がくずれてきました。
現在パレスチナ側は、穏健派(おんけんは…比較的おだやかな考え方のグループ)の「ファタハ」とイスラム過激派「ハマス」が対立し、分裂状態にあるといわれています。
ハマスとイスラエルとは、2008年6月にエジプトの仲介で半年間の停戦協定が結ばれていました。
しかし、2008年12月、ハマスはイスラエルによるパレスチナ自治区ガザの封鎖(ふうさ)を理由に、停戦終了を表明し、ガザからイスラエルへのロケット弾攻撃を激化させました。
これに対し、イスラエルはガザ各地に大規模な空爆を実施し、その後地上軍を派遣しました。
今回の空爆や地上侵攻作戦に対して、ハマスは自爆テロなどで報復するのではないかと思われます。
多くの人々は平和を望んでいるはずですが、戦いによって自分たちの主張を通すことを第一に考える人間がいるのも事実なのです。
パレスチナには、幼いころから「戦い」の中で育ち、戦争が当たり前になっている兵士も数多くいます。
また、諸外国の対応もまちまちで、例えばアメリカは、自分の国の中でユダヤ人の勢力が強いため、イスラエル寄りの政策を続けています。
一方、中東各国は、パレスチナにおける紛争を利用し、国民の様々な「不満・怒り」の目をそちらに向け、過激派の矛先(ほこさき)が自分たちに向かわないようにする、つまり、イスラエル批判を、スケープゴートにしている感もあります。
世界同時不況時の民族同士の対立の火種とそれを利用する各国。
1929年の世界恐慌後の16年間、私たちの世界がどのような道を歩んでしまったのか…
歴史から学び、決して同じ道を歩まぬよう、平和を希求する気持ちを強く持つことが必要です。
(皆実教室M)
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