気になるニュース318回「言い伝えは本当だった!」

【問】

昔からの言い伝えです。
「○の多い年は豊作になる」
○にあてはまる言葉を答えなさい。

【答】

雷のことを「稲妻(イナズマ)」とも呼びますね。
また、「稲光(イナビカリ)」と呼ぶこともあります。
なぜ、稲という漢字が使われているのか、考えたことがありますか?
古くから雷が多い年には、稲がよく育ち、豊作になるという言い伝えが各地で語り継がれてきました。
その言い伝えが正しいということを島根県の高校生が突き止めたそうです。

種子に放電して育てると放電しなかった種子に比べ成長が約2倍に、放電した水を使ってカイワレダイコンを育てると、通常の水に比べて芽の伸びが約2倍になった、という実験結果が得られたそうです。
放電した水を調べると、窒素の量が通常の水より多く含まれていることがわかり、肥料の3要素(窒素、リン酸、カリ)の一つであることから、「雷の放電によって空気中の窒素が水に溶け込み、成長の違いに影響した」との結論に至ったようです。

この研究は平成28年度の高校生シンポジウム「科学とプラズマ」で最優秀賞を獲得しました。
古くからの言い伝えが科学的に証明されることも素晴らしいことですが、昔の人たちの観察力にも感心させられますね。

(アイル代表S)