気になるニュース45回

090417.jpg【問】
有料の高速道路などを利用する際に、料金所では停止せずに通過することができ、無線通信で料金の収受ができるシステムを何といいますか。


【答】
ETC

ETC(Electronic Toll Collection System、エレクトロニック・トール・コレクション・システム)とは、国土交通省が推進する高度道路交通システムの一種です。
車と料金所の間で必要な情報をやりとりし、問題がなければレーンのバーが開き、一旦停止せずとも通過できるというもの。
通過に時間がかからないため、出口付近の渋滞緩和にもなります。
もっとも、インターチェンジの出口(本線から料金所へ向かう分岐のところ)のところまで渋滞している場合もあり、ETC搭載車であろうがそうでなかろうがぎゅうぎゅうに動けなかったということもありました(苦笑)。
先日、休日特別割引で高速道路の料金が1000円になったことが話題になりました。
ただしこれはETCを搭載している車のみが対象です。
しかも2年間限定で一般車両のみ。
つまり、物流コストを下げる効果はないということです。
ETCをつける助成金(1台あたり5250円)も出るということになり、これを機会にETCをつけようという人が殺到したため、品薄となったカー用品店などでは順番待ちの人もかなり出たそうです。
これに慌てた高速道路交流推進財団は4月も引き続き助成金を継続することを決定。
計画性のなさを感じます。
割引開始も3月28日と決定したにもかかわらず、システムの立ち遅れで東京や大阪をまたぐ路線での完全実施はGW(ゴールデンウイーク)前になるとも。
首相が昨年から導入を明言していたにもかかわらず、システムを作成していなかったとは……。これでいいのかな、となんだかあきれてしまいます。
割引導入の良い効果としては、ちょっと遠出をしようという家庭も増えたと報道されていました。
旅行先でお金を使えば、それが地域の経済の活性化の一助となる、という側面は確かにあるでしょうね。
しかし、平日も3割引きになるなど、今までの料金体系は何だったのだろう? と思う割引ぶりです。
経済対策の一環としてということなのですが、そのせいでガソリンの使用量がふえ、温暖化に影響が? とも考えたりします。
いやいや、高速道路料金が安くなっても、ガソリン代はかかるのだから、ハイブリッドカー普及に効果がある?
しかし実際は、高速走行でのハイブリッド車の燃費は、通常のガソリン車と大差ないように聞きます。
それよりも、今まであまり高速道路を利用したことのないドライバーが、土日祝日に集中して運転する可能性があるため、かえって渋滞や事故の数が増える恐れも。
物事にはいろいろな側面があるので、総合的な判断は難しいですね。
(五日市教室A)