気になるニュース409回「平成のスーパーコンピューター」

【問】

今年8月に、神戸市にあるスーパーコンピューターが運用を停止します。そのコンピュータの名前を、漢字一文字で答えなさい。

【答】

京(けい)

スーパーコンピューター「京」は、2012年9月に本格的な活動を開始しました。そもそもスーパーコンピューターって何? という人も少なくないでしょう。パソコンには、CPU(別名・プロセッサー)と呼ばれる、人間の体で例えると頭脳にあたる部分があります。一般的なパソコンにCPUは1つしかありませんが、京にはCPUが8万個以上も搭載されています。そのため、非常に速いスピードで計算を行うことが可能です。「京」という名前も、一秒間に1京回(京は兆の次の数字の桁)の計算ができる、ということが由来です。

それでは京は、いったい何に使われているのでしょうか?
まず、気象や地震、津波など環境に関係することに運用されています。大地震発生時のシミュレーションを行って、事前に対策を練ることで被害を最小限に抑えることができるようにします。そのほかにも、京はものづくりや薬の開発に役立っています。

わたしたちの生活や科学を支えてくれた京が、平成の終わる年で引退となりました。ちなみに京の後継機は、2021年に活動予定で、京と同じ場所に設置されるそうです。

(己斐教室N)