気になるニュース63回「我田引鉱」

090922.jpg【問】
世界各国で原子力発電所が増えていますが、その核燃料は何ですか。


【答】
ウラン

原子力発電は閃ウラン鉱から取り出されるウラン235という物質を燃料として行われる発電方式です。
日本でも現在54基の原子力発電所が稼動しており、ますます高まる電気の需要を支えています。
米国やフランスでも原子力発電はさかんです。フランスでは発電の80%を原子力発電でまかなっています。
IAEA(国際原子力機関)の予測によれば、現在約430基ある原子力発電所が、2030年には世界で最大約760基にまで増えるそうです。
産業の発達が著しく、電力需要が急増している中国やインドでも導入が進められています。
火力発電と違って、温室効果ガスも排出しませんので、地球温暖化防止の点からも期待されています。
鳩山首相が過日、温室効果ガス1990年比25%削減という目標を掲げましたが、これには原子力発電所の増設も入っているように思います。
また、材料となるウランも少量ですみますので、輸送や貯蔵にかかるコストもおさえられるといったメリットもあります。
一方、燃料となるウランの供給がともなわない可能性が指摘されています。
ウラン鉱山の生産量も減少傾向にあり、ウランから産生するプルトニウムを使用するプルサーマル計画も順調に進んでいるとはいえません。(気になるニュース第48回参照)
現在、ウラン埋蔵量が世界最大といわれるモンゴルなどでは、各国の商社による買収合戦が起こり始めているようです。
ハイブリッドカーや電気自動車のバッテリーに使われている電池の主要な材料でもあるリチウムが偏在する南米諸国で、レアメタルの争奪戦が行われつつあるのと似た状況です。
奪い合いでなく、世界全体を見渡した利用が進められればよいのですが、そこまで世界は一つの共同体として融合できていません。
それぞれの国の思惑がぶつかってまとまらない…これは日常の生活でも同じことで、なかなか解決には至りませんから、現状ではせめてよき妥協を模索していくしかありません。
でなければ、資源の奪い合いから戦争に発展する危険性もあります。
過去の教訓を忘れてはなりません。
日本という国を維持・発展させていくことも大切なのですが、世界的・長期的な視野も必要な時代になってきています。
国の代表者や産業界をリードする人々は、自国や自社のことのみでなく、地球全体で発展していかねばならないといった視点ももってほしいと思います。
(五日市教室A)
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