畑のありんこ(197)

110618_114637.jpgハンカチの木ともいうらしい。
白い部分は萼片で、黄色い部分が花です。
白を山の雪にみたててコンロンカ(崑崙花)といっているらしいです。
崑崙山脈という山岳地帯が実際にありますが、ここでは仙界の崑崙をイメージしたい。
かの西王母が住んでいるとされる伝説上の聖地ですね。
人身豹尾で牙がある女神なのです。


伏羲や女禍も蛇身人頭ですが、どうも中国の神様は動物と深いつながりがあるものが多いです。
特に女禍は農業神でもあるので、水、つまり大河=蛇のイメージとつながりそうです。
ヤマタノオロチも斐伊川だという説があるなあ。
想像上の生物が好きで空想動物図鑑なるものをよく見ていた。
河童や鬼など日本の民俗に関連するものはもちろん、麒麟や獏など現存する生きものとは別のもののように描かれているのも面白かったし、スフィンクスやドラゴン、バシリスク、ユニコーン、ケルベロス、アメンシットやウロボロスの蛇に至るまで興味津々で読みふけったものだ。
ハリー・ポッターなどで映像化されると「おおっ」と思ってました。
また、未来の生物はこんなふうに進化している…なんていう本も好んで読んだ。昔。
しかしこの地球の気候変化の速さには進化がついていけないのではないか。
植物も動物もほんの少しの温度変化が大きな痛手となってしまうのです。
人類が滅んだとしても、何らかの生物が生き残ってはいくでしょうが、現在の多様な生物相が失われていくのはこれも地球の歴史の一部とはいえ、罪悪感を感じてしまいます。
虫や鳥や植物がなお一層いとしくなってきました。
毎晩、蛹になったアゲハの幼虫を見ながらそう感じることが増えました。
稀有な惑星に生まれたのですね、私たち。
(五日市教室A)