気になるニュース99回「想定外の被害をなくすために」

【問】
9月1日は何の日ですか。
【答】
防災の日

1923年9月1日に関東大震災が発生しました。
お昼前の地震であったため昼食の準備をしていた家庭も多く、家屋の倒壊だけでなく、火災によって10万人以上の方が亡くなっています。


この出来事がきっかけで、日本では9月1日を防災の日、この日を含む一週間を防災週間として、地震、津波、台風、高潮など自然災害に対しての意識を高め、災害への備えをおこたらないようにするための行事が各地で行われています。
今年は3月の東日本大震災の教訓をもとに、津波からの避難訓練などを行った自治体が沿岸部を中心に多かったようです。
みなさんの学校でも避難訓練などが行われたのではないでしょうか。
そして、その防災週間中に日本に上陸した台風12号。
和歌山県・三重県を中心に大きな被害が報道されています。
道路も寸断され、ライフラインも途絶。
まさに孤立状態で、連絡がとれない集落もあるようです。
台風としての被害は、平成に入ってから最悪だとの声も聞きます。
今年は災害に対して、いやがうえにも意識を持たざるを得ない一年です。
各自が危機意識を強く持ち、非常持ち出し品や停電への備え、避難場所や連絡先の確認など、個人でできるレベルのことをしっかりやっておきたいものです。
そして、忘れてはならないのが近所どうしや知人どうしの互助の意識。
先日私の住む地域の方が、こうおっしゃっていました。
「阪神大震災のときにボランティアで現地に入った。そして今回の東北大震災。近所どうしのつながりや助け合いが大事だと痛感させられた。もっと隣近所がつながった共同体にしないといけない」
“天災は忘れたころにやってくる”とは寺田寅彦の言葉です。
でも、決して忘れてはならないのです。
(五日市教室A)