気になるニュース651回 「世界で5番目」

【問】

1月20日に日本初、そして世界でも5番目となる月面着陸成功をした、JAXAが開発した小型月着陸実証機は、アルファベット4文字で何といいますか。

【答】

SLIM(スリム)

月面探査に関しては、これまでアメリカ、ソ連、中国、インドが着陸させてきました。
ここ数年は、中国がすごい勢いで開発を進めており、アメリカももう一度有人で月面探査をする計画を立てています。
そんな中、日本は小型で軽量な月惑星探査機システムの実現と、高精度な着陸の実証を目的に、今回のSLIMの計画を進めてきました。

今回の目標でもある高精度な着陸では、目標地点から55mしかずれておらず、大成功ともいえる結果でした。
この100m以内の精度のピンポイント着陸に成功というのは世界初という快挙でした。
しかも、メインエンジン2基のうち1基の推力が、高度50メートル付近で失われていたのに、です。
万全であれば10m以内も可能であったという話ですから、その技術たるやすごいものです。

今回のSLIMでは、前述のメインエンジンの故障のため、着陸後の姿勢が、予定と異なっていたため、当初は太陽光による充電がうまくいきませんでしたが、その後復活して月の画像を送信しています。
SLIMは今後月の起源に関する手がかりを探るため、月面の岩石の組成などを調べる予定だそうです。

(皆実教室N)