気になるニュース662回 「2050年には」

【問】

国立社会保障・人口問題研究所は、日本では2050年にはあることの割合が44%を超えると発表しました。あることとは何ですか。

【答】

一人暮らし

全世帯に占める一人暮らしの割合はどんどん増えており、2020年の段階でも38%を占めています。
高齢者の一人暮らしを見てみると、2020年には65歳以上の人のうち、女性の一人暮らしの割合が約24%、男性の一人暮らしが約16%だったものが、2050年にはそれぞれ約29%と26%に上昇しそうです。
女性は男性に比べ長生きで、一人暮らしの人がもともと多かったのですが、今後未婚率の上昇によって、男性も単独化が進みそうです。

一人暮らしの増加、未婚率の上昇は、介護が必要な人の増加を意味します。
人口、しかも子どもの数が減っていく中、近い将来、手助けする近親者のいない高齢者が増加することは間違いないでしょう。
医療や介護だけでなく、日常の生活や災害時において、地域で支えるしくみが必要になってきます。
都会では比較的人口は多いが地域の関連は薄い、地方では地域のつながりは残っているところがあるものの人口の減少が著しい。
なかなか難しい問題です。

さまざまな出会いをアプリで実現できる社会になってきています。
共同で生活をするグループホームのようなゆるやかな集団をつくっていくような、そんな工夫も必要になってくるかもしれませんね、
そういう意味でも、若いうちに交友関係を広くしておくことも大切になってきそうです。

(五日市教室A)