畑のありんこ(296)

2013070711350000ジャガイモを掘りました。
ひさしぶりに栽培したので、眠っていたポテトチップス作成器も出しました。

ジャガイモは南米が原産地といわれており、大航海時代にヨーロッパに持ち込まれ、1600年ころには(江戸の初期ですね)日本に入ってきています。
インカ帝国の言葉でもあったケチュア語では「papa」っていうらしいです。「potato」の語源は「パパ」か(笑)。

インカ帝国といえば、世界遺産のマチュピチュが有名ですが、文字を持たず、縄の結び方で数字を表す文化や金や錫などの精錬技術も持っていました。
最近、彼らの主食はトウモロコシではなく、おそらくジャガイモであっただろうと考えられ始めています。
マチュピチュ遺跡の写真などにも急峻な段々畑が写っていますね。あそこでも作ってたんだ。
そんな作物を食べているわけです。
どこでとれても収穫の喜びは同じだったろうなあ。

彼らもやはり種イモを植えていたんだろうか。
種子から育てると、有性生殖ですから親の遺伝子を半々で受け継いでいることになり、同じ個体ができるとは限りません。花が立派で実が小さいとか。逆にいうと品種改良はこの理屈を利用して行っているわけです。多様性があると環境の変化にも強いし。
いっぽう、一定の集団の食料の確保、つまり収穫を目的とするならこのリスクを避けて、種イモから育てます。

フライドポテトにせよ、肉ジャガにせよ、ポテトチップスにせよ、世界作物を食べているわけですね。
歴史を食べているともいえなくもない。
新じゃがを味わいながら、そんなことを考えました。

自家製ジンジャーエール作りました。
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結構おいしいです。

(五日市教室A)