気になるニュース第304回 「今年から100年前のできごと」

【問】

2017年となりました。
さて今年からちょうど100年前の1917年にロシアであった出来事を答えなさい。

【答】

ロシア革命

第一次世界大戦の末期、長引く戦争に苦しむロシアでは、皇帝を倒すロシア革命が起こり、世界で初めて社会主義の政権が誕生し、1922年にはソビエト社会主義共和国連邦が成立しました。

社会主義は、財産を国有化し、富は全国民が公平に分けるという考え方であったため、これが他国に広まることをおそれた日本やアメリカなどの国々は、この革命をけん制するために、ロシアの東にあるシベリアに出兵しました。

シベリア出兵→米騒動→寺内内閣総辞職→原敬が首相となる、という日本での一連の流れのもととなったのが、このロシア革命ですが、そこから30年の間にソ連は世界を二分する巨大な国家となり、東西冷戦の一方を担う立場となりました。

ところが、国家成立から80年もたたないうちに、この巨大国家は崩壊してしまいます。
世界に非常に大きな影響を与えたソ連という国家は、まさにこの100年の間に生まれ、そして消えていったわけです。

(皆実教室T)