気になるニュース54回「与野党逆転の風」

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8月30日に第45回衆議院総選挙が行われ、与党の自由民主党・公明党が大敗し、民主党が308議席を獲得し、初めて衆議院の第1党になりました。
2005年の衆議院総選挙では、小泉元首相の自民党が掲げる「郵政民営化」がキーワードとなりましたが、今回は民主党が掲(かか)げる「○○○○」がキーワードとなった選挙でした。
「○○○○」にあてはまる語句を答えなさい。


【答】
 「政権交代」

8月30日の第45回衆議院総選挙は、小選挙区の投票率が全国で69.28%となり、現行の「小選挙区比例代表並立制」が導入された1996年以降では最も高くなりました。
衆議院の定数480議席のうち、民主党は小選挙区で221議席、比例代表で87議席の合計308議席という圧倒的な議席を確保し、「政権交代」を果たしました。
政権交代といえば、1993年に細川護熙氏の「日本新党」や小沢一郎・現民主党代表代行が率いる「新生党」、そして鳩山由紀夫現民主党代表らが加わった「新党さきがけ」などが連立、細川連立内閣が発足し、自民党が野党となったことがあります。
しかし、これは長く続かず、1994年の村山富市内閣で自民党は与党に復帰していました。
今回、自由民主党は、小選挙区で64議席、比例代表で55議席の合計119議席と選挙前の300議席から大幅に議席を減らしました。
自由民主党と連立与党を組んでいた公明党も、小選挙区で党の代表や幹事長など幹部が落選し、21議席へ減少しました。
自由民主党の与党復帰は、すぐには難しそうですね。
今回の選挙の特徴としては、前回の郵政選挙以降、小泉改革による格差の拡大、安倍・福田両首相が相次いで政権を放棄したことに対する不信感、麻生首相の失言や発言のブレなどに対して、国民が「怒り」を表明した選挙結果だったのではないでしょうか。
また、自民党・公明党の元閣僚、党幹部、ベテラン議員が相次いで落選し、民主党の若手や女性の議員が当選したことから、政治家の新旧交代が進んだという見方もできます。
9月中旬には特別国会(…衆議院の解散総選挙の後30日以内に召集される国会でしたね)が召集され、民主党代表の鳩山由紀夫氏が首相に指名される見通しです。
しかし、選挙が終わったからこれでおしまいということではありません。
民主党は小泉改革で広がった格差への対策として、マニフェスト(・・・政権公約)に、子ども手当の支給や高校教育の無償化、また、農家への戸別所得補償や高速道路原則無料化などくらしを重視する政策を盛り込み、実現を訴えました。
これが実現されるか、それとも机上の空論で終わるかをしっかり見届けていかなければなりません。それが本来の国民目線の政治ということになるのです。
来年には、参議院議員の選挙があります。それまでに鳩山新政権が、どれだけ国民の期待に答えていけるのか、注目しましょう。
(皆実教室M)