それでもIwill be…(81)

20090303.jpg6年生の国語授業で、再び対義語を扱いました。
反対の言葉を覚えて何になるんだろう? なんて考える人もいるかもしれません。
入試問題をめくってみても、対義語の出題なんてそう多いわけでもないじゃないか、と。
確かにその通りなんです。


客観の対義語を答えなさい、というそのものズバリの出題はさほど多くありません。
では、何のためにこうした対義語を勉強するのか?
それは読解力をUPさせるためなんです。
「対比」という国語読解のキーワードを知っているでしょう?
私たちは、ものを理解する際に、しばしば何かと比較して考えています。
たとえば、「日本では~」で始まる文章があったとしましょう。
仮に比べる対象が明示されていなくても、頭の中にたとえば「西洋では~」といった対比の発想があるわけですね。
比べることによって、対象のことがより理解できる。
対義語の学習は、こうした「対比」的な見方を文章中に読み取る上で非常に有効な手段となります。
ですから、習った対義語のひとつを文中に発見したら、その片割れを探すという習慣を身につけるといいですね。
(己斐教室S)