畑のありんこ(11)

11話さつまいも.JPGサツマイモをほりました。3分の1くらい。
苗を植えつけておけばまずOK、しかも丈夫で手間いらず、保存もきくとなかなかに剛健な作物です。


時々は草ぬきもするのですが、やっぱり他の作物に比べちょっと邪険にしている後ろめたさがあります…
なのに毎年頑張ってくれてありがとう、という感謝もその分ちょっと大きいです。
あまり口を出さなくてもきちんと実績を挙げてくれる右腕のような印象ですね(笑)。
この辺では売られている苗は鳴門金時と紅あずまが多い、かな?
以前九州は鹿児島へ行ったおり、紫芋を訪ねる小旅行をしました。
それが普通のサツマイモもふくめ、あるわ、あるわ…たくさんの品種が。
それも青果用、加工用、着色用…と用途も多彩。
このときまでなめてました、サツマイモ。
あれこれ考えて何品種か買って、おまけに焼き芋をもらいました。
うまかったなー。
母が言っていた。
戦時中、食料がないころに、イモのくき(正確に言うと葉柄ですね)がごちそうだった、と。
イモ本体ではなく。
その話を聞くのがすごくせつなかった。
この話は「だから今はなんだってごちそうなんだよ」と続くこともあれば、「米不足だからってあわてることはない、パンでも麺でも食べるものは他にいくらでもあるじゃないか」となることもありました。
特に日本が米が不作で外米を輸入した時(平成5・6年ころかな…)、ばたばたと消費者の動きが激しくなるなかで聞かされたときは、本当だ、つくづくと納得がいった記憶があります。
そういった戦争体験などにまつわる、貧しかった頃の日本、でも心はそれに比し強くて豊かだった頃の日本はずいぶん様変わりしたようです。
物が豊富になったせいで失われたものは、きっともう取り返しがつかないのかもしれません。
でも、食べ物の大切さ、心の豊かさ、ということは教え続けていきたいなと思っています。
サツマイモを見るたび、このことを思い出します。
今の世に感謝して食べようと思います。
イモのくきも、胡麻油で甘辛くいためて、いただきました。
イモのくきの皮のきんぴらも、おいしいですよー。
(五日市教室A)
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