チャンネルアイル07号

20071019OPバナー.JPG■読書の秋
秋は読書の季節です。
暑かった夏も過ぎ、精神的にも肉体的にも少し落ち着くころ。
ちょっと本でも読もうか、というゆとりも出てきます。
◇世界観を広げるツールとしての読書


子どもにとって読書は、世界観を広げるツールでもあります。
わずか十年前後の人生では、直接に体験できることがらは限られます。
他人の経験を知る、他人の価値観を知る、他人の研究成果を自分も共有できる…
人間だけに許された先人の知識や知恵の集積。
それを知ると知らないとでは、やはり大きい差になってきます。
本は、読んでほしい。やっぱり。
◇読書の効用として
さて、おおむね読書の効用としては次の三つがあげられると思います。
1 世界をより広げ価値観を豊かなものとする
2 一つの世界をより掘り下げて詳細な知識を得る
3 一度知った世界を再確認して安心感や心の充足を得る
◇読書の3パターン
どんな嗜好(しこう)を持っているかは、その子によりますが、
1は好奇心旺盛な子、
2は一つのことにのめりこむ子、
3は自分の世界に安住するタイプの子(何度も同じ本をくりかえし読み返す子もいますね)、
と考えられます。
もちろん、1→2へと移行することはありますし、1・2・3ごちゃまぜの子もいるでしょう。
が、年齢的なことを考えたとき、できるだけ色々なことを知ったうえで、自分の興味があることへ移行する、という流れの方が世界に対する常識や客観性を持つことができるという意味では望ましいと考えています。
◇図書紹介『100人の村に生まれたあなたへ』 
今日は、自分の住んでいる日本が、世界的に見たときに「普通ではない」場所なんだ、ということを知ってもらえればということで紹介します。自分以外の存在への視点を持てるとちょっぴり期待も…
『100人の村に生まれたあなたへ』 中野裕弓著 角川文庫
知っている人はすでに知っているかもしれませんね。
この本は文字数が非常に少ない本です。
その意味では「読書」というにはあまりにもあっけなく読み終えてしまいます。
むしろ、ここにこめられたメッセージと自分の境遇とに思いをはせてほしいと思います。
■これがわたしの受かる道~ND清心中1年Hさん
己斐教室は、ND清心中の帰り道にあたることから、いろんな教室の卒塾生が遊びに来てくれます。
今回、遊びに来てくれたHさん(横川駅前教室)、Rさん(五日市教室)もそんな清心生です。
工大附属、女学院、ND清心、広大附属各中学校に合格したHさんが、後輩の皆さんにメッセージを残してくれました。
以下は、手書きのメッセージを、ほぼそのまま打ち直したものです。
◇わたしの歴史(アイルでの)
(4年)
6月   入塾♪
7月ごろ COMPASS第8回くらいで総合3位2回くらいとる! すごくないか…
(5年)
4月ごろ 成績がおちる…(汗) でもそんなの関係ねぇ!わけなかったんです…。
(6年)
4月   はじめてのフォロー(汗)
     最低点理科37点(てこ)
     ちなみに大親友○○さんはこのテスト全く同じので25点!
     でもデビルN本先生がキューピットN本先生になり(?)、なんとかできるように…!
8月   やっと総合成績一桁になる! すごくないか…
10月ごろ 外部模擬試験で総合3○位に! すごくないか…
     そのころ、大親友○○さんは○位! すごくな~い? すご~い! どんだけ~!
受験2日前! なんと! インフルエンザB型にかかる! ねたきり~! どんだけ~!
工大の日! 熱38度!  女院の日! 熱37度!
広大の日! 熱36度! 清心の日! 熱38度!
なのに! 全部うかったんだなぁ、これが。
◇わたしの受験成功の秘けつ 
一、受験2週間前は、遊べ!! 
一、過去問ダメでも落ち込むな!!
一、体調なんて…そんなのカンケーねぇ!!

(まとめ)
ひとつめを絶対に載せてくれ、と掲載許可の電話をした折も、強調したHさん。
その真意を詳しく聞くとともに、6年生担当だった講師にも話を聞きました。
Hさんは、コツコツとまじめなタイプで、手抜きとは無縁な生徒です。
「私の歴史」を読んでも分かるように、成績の落ち込む時期はあっても、それをきちんと克服するだけの強い意志と忍耐力を持っていました。
そんな彼女が苦しんだのが、「自分とのたたかい」だったのでしょう。
ぎりぎりと自分を追いつめてゆく(受験が迫るに連れてその緊迫感は増してきます)なかで、「合格」を勝ち取るために、潤滑油として働く「余裕」「遊び」が、自分にとって必要であると見抜いたようです。
いわばプラス思考を強引に作りだしたわけで、けっしてサボっていたわけではありません。
このあたりの意識は、前回の記事でお送りした「メンタルタフネス」につながる部分でもあり、興味深く参考になるのではないでしょうか。
そのタフネスは、インフルエンザを乗り越えた「一、体調なんて…そんなのカンケーねぇ!!」という言葉につながっているのです。
オープンスクール用中本写真.JPG■10/19(金)4.5年生オープンスクール(無料)開講
下記日程において、4.5年生を対象としたオープンスクールを開講します。
4年生、5年生のお子様であれば、どなたでも参加できます。(塾生はのぞきます)
定員になり次第、締め切らせていただきますので、お申込みはお早めに!
【日時】 
10/19(金) 17:15~19:20 (60分×2コマ)
【教室】
アイル全教室
★★4年生★★
(テーマ)
問いから広がる世界とあらたな発見
(科目)
算数 周期算
国語 指示語&ことわざ
★★5年生★★
(テーマ)
見つける・理解する・証明する!
(科目)
算数 差の集まりを考えて解く問題
国語 説明能力をみがこう
【お申し込み】
フリーダイヤル 0120-535-576 (平日11:00~20:00)
オンライン申し込み こちらをクリック 
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10/9から三日間の予定で、WEB版「広島県のまとめ」講座UP予定です。
詳しくは⇒こちらをクリック
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-後記-
己斐教室には、中高一貫校に通う中学生を対象としたWings、大学受験専門の啓仁館が同フロアにあり、ND清心、広島学院をはじめとした制服姿をよく見ます。
小学生のひとつの目標となればいいですね。
(T)