畑のありんこ(203)

IMGP6342.JPG今年は結構羽化をみた。
ナミアゲハ・クロアゲハが多いのですが、今年はキアゲハもかなり羽化しました。
というのは、キアゲハの幼虫の食草はセリ科なので、ニンジンやパセリ、ミツバなどを食べます。
今年は道路に面したところに長命草(ボタンボウフウ)の大きな株を出していたので、こいつにバンバン産卵したみたいです。
ある夜帰ってくると、ちびちゃんが「変なイモムシが長命草をいっぱい食べよるよー」と教えてくれ、懐中電灯を手に出てみると、キアゲハの幼虫がいるわいるわ。


ものすごい勢いで葉や花を食べてました。
クロアゲハやナミアゲハの幼虫に比べてカラフルです。
見ようによっちゃあ毒々しくも…見えるかな(笑)。
チョウやガの幼虫には結構面白い形態のものが多く(嫌いな人は卒倒しそうな、という意味になるかもしれませんが)、キタテハの幼虫の突起は幾何学的にすら見えるし、シャチホコガの幼虫なんてほとんどエイリアンです。
ナミアゲハの幼虫も小さいときは鳥の糞に擬態した色をしています。
擬態して目をごまかすもの、形や模様でおどかすもの、変なにおいを出すもの。
何とかして食べられないように…という苦心の末の変化でしょうが、涙ぐましい。
IMGP6344.JPG
盆の前に島根県の深谷川(高津川の支流です)に親戚の子供たちを連れていきました。
川が天然のウォータースライダーみたいになっているところに行き、楽しんだのですが、川原におりたとき、ミヤマカラスアゲハの群れが川のそばの陽だまりに群れてとまっていました。
おそらく吸水していたのだと思いますが、写真を撮ろうとそっと近づくと群れが散らばってしまいました。残念。
とてもきれいな深い緑色の翅だった。
しかも、大型で飛ぶのも速く、とても網でとれるようなレベルではありませんでした。
しばし飛翔する姿に見とれました。
きれいなものに見とれる瞬間というものを、しばらくなくしていたように思いました。
そういう目がないとちびちゃんと共感できないな、と気づき、反省しきりでした。
(五日市教室A)