【問】
観光庁が発表した2024年度の国内宿泊者数のうち、外国人宿泊者の占める割合はおよそ何パーセントでしたか。ふさわしいものを選びなさい。
① 10% ② 25% ③ 40%
【答】
② 25%
ようやく暖かくなってきて、お出かけが楽しい季節になりました。花粉は苦手ですが、暖かいとつい出かけたくなってしまいます。
先日、国土交通省の観光庁が、2024年度の宿泊旅行統計調査の結果を公表しました。それによると、昨年の国内宿泊者数は、延べ6億5028万人で過去最多を更新したそうです。
日本人と外国人の内訳をみると、日本人宿泊者数約4.8億人に対して、外国人宿泊者数は1.6億人となっており、その数は全体の25%を占めていました。4人のうち1人が外国人宿泊者ということで、多くの外国人観光客が日本を訪れているのだと実感しますね。
一昨年に新型コロナが5類になったことに加え、昨年は円安ドル高の傾向が続いたため、日本を訪れる外国人観光客が多くなり、インバウンドの恩恵も得られています。
実際に広島でも、世界遺産の厳島神社がある宮島では、2024年の年間来島者数が、前年より20万人多い485万人に達し、記録が残る1964年以降で過去最多となったそうです。
一方で、富士山が見える場所で、観光客が車道に出て富士山を撮影しようとする危険行為が相次ぎ、景観を隠すための幕を張るなどの問題も起こりました。地域の人々の日常生活に悪影響が出るほど観光客が押し寄せることを「オーバーツーリズム」といいます。
観光客に楽しんでもらうことと、地域の人の生活を守ること。この両立を目指すためには、様々な言語での注意書きの掲示や、観光案内をしてくれる人を確保するなど、地域と行政で力を合わせて取り組まなければならないことが、まだまだ多そうですね。
(己斐教室M)